KURAYOSHI MEISTERS

CASE 02

油を通して”倉吉の良さ”、 ”倉吉のスピリット”を全国に発信

西川農藝

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自然栽培+低温圧搾で安心・安全な油を作る

私は県外で生活していた経験があるのですが、そのころからなんとなく、「将来は地元でごま油をつくりたいなぁ」と思っていました。同時に、ごまづくりは自然栽培で行うと決めていました。倉吉に帰ってからすぐにごまづくりを始めたのですが、そのころから今まで一度も農薬や肥料、堆肥すらも使ったことはありません。農薬も肥料も堆肥も使用しないことで自然の循環が働き生命力豊かな作物が出来るんです。 また、圧搾方法にもこだわっています。うちでは低温圧搾という方法を用いていて、この方法だと、原料由来の風味や栄養が残りやすいんです。

こんな感じで栽培方法と圧搾方法にこだわり続けた結果、お客様から「舌で美味しいと感じるだけでなく、ここの油を使うと、身体が喜んでいる気がする」と嬉しいお言葉をいただきました。また、化学物質過敏症※1のお客様にも「西川さんとこの油は安心して使える」と言っていただき、とても嬉しかったです。

※1 わずかな農薬などにもアレルギー症状を発症する症状

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油を通して倉吉の良さを伝えたい

ここ倉吉は歴史的にとてもすごい場所なんですよ。明治から大正時代に、倉吉産の千歯扱き※2 が全国シェア8割を占めていて、日本の稲作にすごく貢献した場所なんです。また、新しい稲作技術を全国に伝え近代稲作の父と呼ばれている中井太一の生誕地でもあります。この辺りの古い町並みは、当時、千歯扱きの生産販売で裕福だった頃の名残です。伝統的建造物群保存地区にも選定されており、古くからの酒蔵・醤油蔵などがある、”食の町”です。 だけど、「山」の「陰」という漢字のイメージからなのか、”山陰”というだけでマイナスイメージを持たれることが多く、とても残念に思いますね。確かに、冬場はどんよりした日が多いのですが、春から秋にかけては決して”山陰”という文言からイメージされるような悪い場所ではなく、特に、ごまの初期成育をする5月、収穫をする10月は晴天の日が多く、農業に適した土地なんですよ。

天候だけではありません、この辺りの土壌は秀峰大山の過去の火山噴火の堆積物が降り積もっており、腐食が豊かで水はけと水持ちが良いという、相反する条件を兼備えた黒ボク土壌です。穏やかな気候と優しい黒ボク土壌が反映されたうちの植物油は、優しく繊細な風味が特徴です。
良質で倉吉のテロアールを感じられる植物油を通して、「倉吉っていいところなんだよ!」って全国に発信していきたいです。

※2 千歯扱き(せんばこき):お米の脱穀をする農具

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倉吉の人間のスピリット

倉吉の千歯扱きが全国シェア8 割に占めるに至った理由は、まず商品である千歯扱きの品質が高かったこと、そして、メンテナンス等のアフターサービスが行き届いていたからです。つまり、日本の稲作に貢献してきた倉吉の人々は、職人としても、商人としても優秀でした。私はお米の栽培こそしていませんが、倉吉の人々の気持ちや精神はしっかりと引き継いでいきたいと思います。
倉吉はもっと沢山のものが作れるはずなんです。これからも、自然栽培と低温圧搾にこだわって、油の種類を増やしていきたいなと考えています。
その日の気分や料理などに合わせてワインのマリアージュのような感覚で油を楽しんでもらったらもっと豊かな食生活が楽しめるのではないでしょうか。そういう風に、普段の食生活で少しずつ、いろんな油を使ってもらいたいです。

企業情報

会社名西川農藝
所在地鳥取県倉吉市魚町2521
担当者代表 西川真
連絡先0858-27-0886
URLhttps://www.nishikawa-agriart.com/