TOPIC
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CASE 04
当社は、大正9年(1920年)に創業。元々は中原醸造所という名称でやっていました。私が平成20年に事業承継した際に法人化し、現在の株式会社中原醤油店になりました。 創業からずっとこの場所で醤油作りをしていて、私で三代目、あと2年ほどで、100周年を迎えます。湯梨浜町(旧泊村)は漁港があって、新鮮なお魚がお醤油で食べられるイメージがあります。 ここは地域の方とのつながりがすごく強いです。
近所の方とあいさつしたりする中で毎日会話する機会もありますし、小学生の登下校であいさつしてくれたりして、下校途中には時々遊びに来てくれたりします。 そういった人とのふれあいが、非常に密であることがこの地域の良さだと思います。この恵まれた環境の中で、その日その時に適した材料やいいものを使って、より美味しい醤油を作っています。
「かつおだし醤油」は、かつおだしの旨味と香りが広がる、やさしい味わいのだし醤油です。元々は、先代が作った「だし醤油」があり、それをより美味しくなるよう改善した商品ですね。「かつおだし醤油」は、かつおだしと昆布だしをベースに「お醤油」と「出汁」が1対1に近い割合にしているので、出汁の風味が非常に強いのが特徴です。封を開けた瞬間から、ふわっと香るような「だし醤油」です。
鍋のシメに雑炊とか麺を入れると思いますが、この「かつおだし醤油」を少し加えて加熱するだけで、ふわっと出汁の香りが立ちます。先代から受け継いできた“宝”ですので、材料とか作り方など伝統を大切にしながら、お醤油を作っています。こだわりというか、本当に基本なことで「教わったことをしっかり実践していく」よう心がけています。
やはりお醤油というのは地場産業で、昔からこのお醤油を食べてきたお客様であったり、「私の家は○○醤油だった」というようなことが、地域によっていろいろあります。お醤油にはそういった地域特性もあるため、新規の顧客を開拓していくのがなかなか難しい商品だと感じています。ただ、その中で逆の例もあって「今まで□□のお醤油しか食べたことなかったけど、試食してすごく美味しかったので、今度からこのお醤油にします。」と言っていただいたこともあります。「美味しかったです」と、手紙や電話をいただいたりすると、すごく嬉しいですし、やりがいにも繋がります。「差別化」という言葉をよく聞きますが、わかりやすく使いやすい商品であったり、レシピ提案をすることなどが、結果的に差別化になると私は考えています。
生産者紹介